ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(読み)ヘキサシアノてつさんさんカリウム(英語表記)potassium hexacyanoferrate(III)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム
ヘキサシアノてつさんさんカリウム
potassium hexacyanoferrate(III)

化学式 K3[Fe(CN)6] 。フェリシアン化カリウム赤血塩ともいう。ルビー赤色の結晶比重 1.89。水に可溶,酸によって分解する。水溶液を放置しても徐々に分解する。光を避けて保存することが必要である。青写真紙の感光剤,写真用に主として使用。木材着色剤,エッチング液,メッキ酸化剤などとしても使われる。分析試薬としても重要である。

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世界大百科事典(旧版)内のヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムの言及

【シアノ鉄錯塩】より

…俗称フェロシアン酸。ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム水溶液に濃塩酸を加え,冷却してエーテルを加えるとエーテル付加物が得られ,これを乾燥水素気流中で80~90℃に加熱すると得られる。無色の結晶性粉末。…

※「ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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