ヘッドランド(読み)へっどらんど

デジタル大辞泉 「ヘッドランド」の意味・読み・例文・類語

ヘッドランド(headland)

海岸で、波浪による砂浜浸食を防ぐために築造される人工の岬。T字またはいかりに似た形状で、海岸線から約150メートル突出し、先端左右にのびるヘッド部分が設けられる。周辺に強い離岸流が発生するため、水難事故原因となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「ヘッドランド」の解説

ヘッドランド

海岸の侵食による砂の流出を防ぐために設置される人工岬。多くはT字型をしている。昭和期以降、河川から供給される土砂が減少したことなどを背景に設置が進んだ。周辺では強い離岸流が発生するため水難事故が起こりやすく、立ち入りや付近での遊泳が禁止されている。特に茨城県南部の鹿島灘海岸では事故が多いため、同県は周辺に注意喚起の看板を設置したり、ウェブサイトで注意を促したりしている。

(2018-8-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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