ヘンリクス[ヘント](英語表記)Henricus de Gandavo; Henri de Gand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘンリクス[ヘント]」の意味・わかりやすい解説

ヘンリクス[ヘント]
Henricus de Gandavo; Henri de Gand

[生]1217頃.ヘント
[没]1293.6.29. トゥルネー
フランスのスコラ哲学者。フランス語ではガンのアンリ。荘厳博士 Doctor Solemnisと呼ばれる。ブールジュとトゥルネーで教会の要職を占め,パリで人文学と神学を講じ,1277年の E.タンピエによるアベロイズム断罪を決定した委員会にも加入していた。アウグスチヌスアビセンナの影響を受けたプラトン主義アリストテレス主義を折衷し,ドゥンス・スコツスの先駆とみなされる。主著『自由討論集』 Quodlibeta (1518) ,『神学大全』 Summa theologica (1520) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android