ベルナール・ド・バンタドゥール(英語表記)Bernard de Ventadour

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ベルナール・ド・バンタドゥール
Bernard de Ventadour

12世紀フランスの吟遊詩人 (トルバドゥール ) 。エレオノール・ダキテーヌ宮廷で活躍,50編ほどのプロバンス文学最高の抒情詩を残した。

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世界大百科事典(旧版)内のベルナール・ド・バンタドゥールの言及

【トルバドゥール】より

…(2)1170‐1220 トルバドゥール芸術の黄金時代で,〈密閉体〉ないし,きわめて技巧的な〈芸術体〉を駆使した詩人として,ペール・ドーベルニュPeire d’Alvernhe,ランボー・ドランジュRaimbaut d’Orange,そしてダンテの賞賛したアルノー・ダニエルがあげられる。しかし平明でかつ最高の詩人・作曲家は,リムーザンのベルナール・ド・バンタドゥールBernard de Ventadourであった。彼の〈陽の光を浴びて雲雀(ひばり)は〉は最高傑作とされている。…

【プロバンス文学】より

…今日知られている最古の詩人ギヨーム(9世),セルカモンCercamon,ジョフレ・リュデルJaufré Rudelなどに代表される初期詩人の作品に共通する単純素朴な詩型と内容は,12世紀中期から複雑な詩型による女性賛美の宮廷恋愛詩へと発展した。この新しい文学の招来については,特に南仏最大の恋愛詩人ベルナール・ド・バンタドゥールと,彼を庇護した才女アリエノール・ダキテーヌの功績を挙げねばならぬ。こうした機運に乗って12世紀後半にはマルカブランMarcabrun,ランボー・ドランジュ,アルノー・ダニエル,ペール・ビダル,ベルトラン・ド・ボルンBertran de Born,ランボー・バケイラなどのすぐれた詩人が輩出し,恋愛詩canson,風刺詩sirventès,対話詩tensonなどに技量を競い,トルバドゥール文学の黄金時代を迎えた。…

※「ベルナール・ド・バンタドゥール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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