ベンホーガン(英語表記)Ben Hogan

改訂新版 世界大百科事典 「ベンホーガン」の意味・わかりやすい解説

ベン・ホーガン
Ben Hogan
生没年:1912-97

アメリカのプロゴルファー。本名William Benjamin Hogan。テキサス州フォート・ワースに生まれる。20歳を過ぎてからゴルフを始め,1946年初めて全米プロ選手権で優勝した。48年には全米オープンと全米プロで優勝して,いよいよ最盛期を迎えようとする49年12月,自動車事故肋骨と足の骨を折る重傷を負い,再起不能とうわさされたが,強い精神力に支えられて奇跡的に復活し,50年には全米オープンで優勝して,ファンを感動させた。1946-56年の間に全米プロ2回,全米オープン4回,全英オープン1回,世界選手権2回,マスターズ2回,カナダカップ1回と通算12回優勝した。体格は小柄だが,正確で強力なショット武器とし,重傷からカムバックしたあとは,〈アイアンマン〉と呼ばれて人気を集め,その活躍はプロゴルフの発展に大きく貢献した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベンホーガンの言及

【ゴルフ】より

…ゴム製の小さなボールをクラブで打ち,コース上の18,もしくはそれ以上のホール(穴)に順次入れ,打数の多少によって勝敗を争うスポーツ。
【歴史】

[イギリス,アメリカ]
 ゴルフの起源について三つの説があるが,どの説も明確な根拠のあるものではない。第1は,スコットランドの羊飼いの牧童たちが羊を追いながら石を転がして遊んだという説,第2のオランダを起源とするものは,オランダの球戯,ヘットコルフェンhet kolvenというホッケーに似たゲームが変化しスコットランドにわたったという説,第3は,紀元80年,ローマ帝国のユリウス・アグリコラ将軍がスコットランドを征服したとき,羽毛をつめた革製のボールを木杖で打つパガニカpaganicaという球戯を行い,3世紀にわたるローマ軍の長期占領中に土着してゴルフになったという説である。…

※「ベンホーガン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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