ペンザンス(英語表記)Penzance

デジタル大辞泉 「ペンザンス」の意味・読み・例文・類語

ペンザンス(Penzance)

英国イングランド南西端、コーンウォール州の都市コーンウォール半島先端、マウント湾に面し、同国屈指の海岸保養地として知られる。シリー諸島への連絡航路がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ペンザンス」の意味・わかりやすい解説

ペンザンス
Penzance

イギリス,イングランド南西部,コーンウォール州西部にある港湾保養都市地名コーンウォール語で〈聖なる岬〉の意。人口1万9521(1981)。コーンウォール半島の西端,マウンツ湾の湾奥に位置し,温暖な気候を利用して早期野菜などの園芸農業が行われるほか,風光に富む海岸保養地としても有名である。このほかシリー諸島への連絡港,漁港の機能も有する。1332年に市場が開設されたのが町の起源であるが,1595年にスペイン人が略奪したのをはじめ,たびたび地中海からの海賊侵入を受けた。1614年にイングランド最西端の自治都市となった。南部のニューリンNewlyn港の平均海水面がイギリスの標高測定の原点である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペンザンス」の意味・わかりやすい解説

ペンザンス
Penzance

イギリスイングランド南西端部,コーンウォール西部の町。コーンウォール半島先端部南岸,イギリス海峡のマウンツ湾を見おろす高台にある。温暖な気候に恵まれ,亜熱帯植物が自生し,イギリス有数の海浜保養地となっている。西方シリー諸島とともにロンドン市場向けの野菜,果樹,花卉早期栽培が行なわれる。近郊に小規模なスズ鉱山があり,漁業も行なわれる。人口 2万255(2001)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペンザンス」の意味・わかりやすい解説

ペンザンス
ぺんざんす
Penzance

イギリス、イングランド南西端、コーンウォール県の都市。コーンウォール半島最西端にある。人口2万0300(2002推計)。海岸保養地として知られる。近郊は花卉(かき)、果物、野菜の早期栽培が盛んで、西の洋上のシリー諸島の花とともにおもにロンドンへ鉄道で出荷されている。

井内 昇]

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