ペンタカルボニル鉄(読み)ペンタカルボニルてつ(英語表記)iron pentacarbonyl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペンタカルボニル鉄」の意味・わかりやすい解説

ペンタカルボニル鉄
ペンタカルボニルてつ
iron pentacarbonyl

化学式 Fe(CO)5無色ないし黄色の油状液体。比重 1.46。細粉状の鉄を加圧下で一酸化炭素と 150~200℃で加熱して製造する。融点-20℃,沸点 103℃。アルコールエーテルベンゼン石油ベンジンに溶けるが,水には不溶。可燃性で,燃焼すると酸化鉄 Fe2O3 が残る。この反応は顔料ならびに研磨用のべんがらの製造に利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android