ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホッキョクグマ」の意味・わかりやすい解説
ホッキョクグマ
Ursus maritimus; polar bear
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北極圏にすむ全身白色の,半ば水生の大型のクマ。食肉目クマ科の哺乳類。シロクマともいう。おもにパックアイスをすみ場所とし,陸上ばかりでなく,しばしば海中で獲物を襲うことから海獣とみなされることがある。体長200~250cm,肩高160cmまで,尾長7.6~12.7cm,体重150~800kg。クマ類としては頸(くび)が長く,頭部は小さい。前足は大きく泳ぎに適する。体色は,黄色みのかかったクリーム色のことがあるが,これは換毛直後には純白であったものが,太陽光で酸化,着色したものと考えられる。北は北緯88°から,南はプリビロフ諸島,グリーンランド,アイスランド南端までに分布。ハドソン湾南部にもすむ。ふつう単独でくらし,おもにアザラシ類,魚,海鳥,トナカイなどを捕食するほか,果実,海草なども食べる。4~5月に交尾し,雌は195~265日の妊娠期間の後,11~1月にふつう2子を雪洞中で生む。誕生時の子は,体重600g程度。3~4月に雪洞をでるころには15kg前後になる。寿命は25~30年。
毛皮が高価なことから20世紀に入って大量に狩られ,絶滅の恐れが出てきたため,1972-73年ころより,アメリカ,ソ連,カナダ,デンマークなどが禁猟措置を取っている。
→クマ
執筆者:今泉 吉晴
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱食肉目クマ科の動物。北極圏、グリーンランド、アイスランドの海岸沿いに生息する。ときに流氷にのって遠くまでくることがあり、日本でも北海道の根室(ねむろ)まできたことがあるという。頭胴長2.4メートル、体重750キログラムに達する。他のクマに比べて頸(くび)が長く、頭が比較的小さく、体が長い。足はとくに大きい。毛はクリーム色を帯びる白なのでシロクマともよばれる。幼獣ではより白くきれいであるが、しだいに黄みを帯びてくる。交尾期以外は単独で生活し、泳ぎ、潜水がうまい。サケ、タラなどの魚類、アザラシなどを好んで食べる。冬ごもりはしないが、雌は雪の中に穴を掘り、1~2子を産む。エスキモーが毛皮をとるために狩猟する。
なお、ヒグマ、ツキノワグマにもアルビノ(白化型)が出るので、シロクマという名を用いることはそれらとの混乱を招くので好ましくない。
[渡辺弘之]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…つめは樹皮を引き裂いたり穴を掘るのに使われる。ホッキョクグマを除き,足の裏には毛がなく,すべての指と足の裏全面を地につけて歩く蹠行(しよこう)性である。他の大部分の食肉類と異なり,臼歯(きゆうし)は幅広く扁平で植物食に適する。…
※「ホッキョクグマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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