日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ホルバート(Branko Horvat)
ほるばーと
Branko Horvat
(1928―2003)
旧ユーゴスラビアの経済学者。クロアチア出身。第二次世界大戦中はパルチザン運動に参加し、1955年にザグレブ大学で博士号を取得したのち、58年にイギリスのマンチェスター大学でもPh.D.を取得。その後、ベオグラード大学やオランダのハーグ大学で教壇に立つかたわら、連邦計画庁その他連邦政府の各種委員会の委員を務め、ベオグラード経済研究所および季刊誌『経済分析』を創設した。ザグレブ大学教授も務め、自主管理型社会主義市場経済の代表的論客として国際的に著名。東欧革命とユーゴスラビア連邦崩壊後も、基本的な立場を変えず活躍した。
[佐藤経明]