ボイジー(英語表記)Voysey, Charles Francis Annesley

デジタル大辞泉 「ボイジー」の意味・読み・例文・類語

ボイジー(Boise)

ボイシ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボイジー」の意味・わかりやすい解説

ボイジー
Voysey, Charles Francis Annesley

[生]1857.5.28. ヘッスル
[没]1941.2.12. ウィンチェスター
イギリスの建築家,装飾デザイナー。ロンドンで修業し,1880年に G.デビーの助手,82年に独立。初め W.モリスの影響を受け,壁紙織物などのデザインをしていたが,88年より建築の設計活動に入り,多くの住宅を設計した。当時流行していたビクトリア朝風の華美な装飾に対して単純で簡素なデザイン,設計を特徴としたが,89年頃にはその斬新さとすぐれた力量から国際的な名声を得た。作品には,ホッグス・バックの住宅 (1896,ギルフォード近郊) ,ウィンダーミア湖のブロードレイズ (98~99) ,チョーリウッドの自邸オーチャード (1900) など。またステンドグラス,壁紙,綴織 (つづれおり) ,家具なども多数デザインした。著書に"Reason as the Basis of Art" (06) ,"Individuality" (15) がある。

ボイジー
Boise

アメリカ合衆国アイダホ州州都。同州最大の都市。州の南西部ボイジー川の岸にあり,1862年のゴールド・ラッシュ後に,砦が建設された。周辺部の農林業や鉱業発達に伴って成長。 1902年以後ボイジー灌漑計画によって貯水池運河が造成され,農業をはじめ種々の工業も発達。南方 20kmにユニオン・パシフィック鉄道が敷設されて,中心街は一時寂れたが,現在も州都としての機能をもつ。ボイジー州立大学 (1932創立) がある。人口 20万5671(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内のボイジーの言及

【室内装飾】より

…モリスは産業革命による労働の分化と機械化に抵抗して,手工芸の復活につとめた室内装飾家と目されているが,様式をはりつけたとしか思えないような歴史主義の装飾にも強く反対した。さらにボイジーCharles A.Voyseyは,時代的な様式主義のディテールから脱却して近代装飾へ前進した。1893年ブリュッセル市の博覧会に〈アール・ヌーボー〉という名称をつけて,独創的な様式の装飾を提案したバン・デ・ベルデは,大陸風のロココ的な有機的形態によって歴史様式を打ち破った。…

※「ボイジー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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