ボグザ(英語表記)Bogza, Geo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボグザ」の意味・わかりやすい解説

ボグザ
Bogza, Geo

[生]1908.2.6. プロイエシュチ
[没]1993.9.14
ルーマニア詩人ジャーナリスト。フランスのシュルレアリスム洗礼を受けた前衛詩人として出発,のちに文学的ルポルタージュによって有名になった。代表作,詩集『性の日記』 Jurnal de sex (1930) ,『反抗と愛と死の歌』 Cîntec de revoltǎ,de dragoste şi moarte (1945) ,ルポルタージュ『オルト川の書』 Cartea Oltului (1940) ,『石の国』 Ţara de piatrǎ (1946) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボグザ」の意味・わかりやすい解説

ボグザ
ぼぐざ
Geo Bogza
(1908―1993)

ルーマニアの作家、ジャーナリスト。1920年代末にシュルレアリスム派の詩人として活躍した。大胆な性的イメージを含む詩集『性の日誌』(1929)、そのほか作品は発禁処分となった。1930~40年代には、広い社会的視野を備え、高い芸術性をもつルポルタージュを次々に発表し、新しい文学形式を確立した。『石油の世界』(1934)、『石の国』(1935)などはルポルタージュ文学の傑作である。

[直野 敦]

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