ボブキャット(英語表記)bobcat
Felis rufus

精選版 日本国語大辞典 「ボブキャット」の意味・読み・例文・類語

ボブキャット

〘名〙 (bobcat) ネコ科哺乳類体長七〇~一〇〇センチメートル、尾は一〇~一八センチメートル。毛色淡褐色から赤褐色北米カナダ南部からメキシコにかけて棲息する。夜行性で群れを作らず、ノネズミリスアナウサギなどを捕食する。あかおおやまねこ。

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デジタル大辞泉 「ボブキャット」の意味・読み・例文・類語

ボブキャット(bobcat)

ネコ科の哺乳類。体長70~100センチ、尾は10~18センチと短く、体色は淡褐色から赤褐色。耳の先端に長い房毛がある。北アメリカに分布し、鳥・アナウサギシマリスなどを捕食する。あかおおやまねこ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ボブキャット」の意味・わかりやすい解説

ボブキャット
bobcat
Felis rufus

食肉目ネコ科の哺乳類。耳先に長毛があり,尾の短いヤマネコ。カナダ南部からバハ・カリフォルニア,メキシコ中部まで分布。体長65~105cm,尾長11~19cm,肩高45~58cm,体重4~15kg。体ががんじょうで四肢が太く長く,頭部が小さいなどオオヤマネコに似るが体は小型で,尾の上縁に黒斑があり,先端に白い毛房がある。体色はふつう褐色をおびた地に灰褐色白色斑紋があるが,淡黄色から暗褐色のものまで変化に富む。森林,半砂漠,やぶ地などに単独ですみ,茂み,樹洞,岩の割れ目などを休息場とする。ほとんど夜行性でひと晩に3~11kmほど歩き回る。木登りはうまいが地上生で,ウサギ,ネズミ,鳥を主食とし,牧場の子ウシや子ヒツジなどをも襲い,冬にはシカなどもとらえる。狩りは忍び寄りによって行い,至近距離から突然跳びかかり,獲物の首の背後からかむ。妊娠期間60~70日,1産1~6子,ふつう3子を生む。子は一年中見られるが,春に多い。寿命は飼育下で32年4ヵ月の記録がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボブキャット」の意味・わかりやすい解説

ボブキャット
ぼぶきゃっと
bobcat
[学] Lynx rufus

哺乳(ほにゅう)綱食肉目ネコ科の動物。アカオオヤマネコともいう。カナダ南部からメキシコの森林、沼沢地、岩場、砂漠などに生息する。体長75~100センチメートル、尾長10~18センチメートル、体重6.8~9.1キログラム。体は淡褐色から赤褐色まで変化に富むが、尾の上面は黒く下面は白っぽい。単独で生活し夜行性で、アナウサギ、ノネズミ、リスを主食とする。木登りや泳ぎもうまい。行動圏は食物量によって異なり、直径8~80キロメートルである。岩場や樹洞などに巣をつくり、普通2子を産むが4子のこともまれではない。一年中出産するが、おもな発情期は12月から翌年4月で、5~6月に出産が多い。妊娠期間は50~60日。天敵は成獣ではピューマ、幼獣ではキツネ、ワシミミズクで、寿命は12年ほどである。

[今泉忠明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボブキャット」の意味・わかりやすい解説

ボブキャット
Lynx rufus; bobcat

食肉目ネコ科。体長 65~100cm,尾長 10~20cmのヤマネコで,黄褐色,灰色などの地色に黒色斑をもつ。耳は黒く,先に総毛をもつが,オオヤマネコのそれより短い。食物はアナウサギ,ノウサギ,アメリカモリネズミ,シマリスなどの小型の齧歯類や鳥類などがおもであるが,ときにオジロジカなど大型の動物を捕えることもある。おもに夜間行動する。カナダからメキシコにかけて分布し,やや開けた雑木林,藪地などにすむ。

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