ボロジノ(英語表記)Borodino

デジタル大辞泉 「ボロジノ」の意味・読み・例文・類語

ボロジノ(Borodino/Бородино)

ロシア連邦西部、モスクワ州の村。同州西部、首都モスクワの西約120キロメートルに位置する。1812年にロシア軍とナポレオン1世率いるフランス軍が戦ったボロジノの戦い舞台として知られる。当時の古戦場は広大な範囲にわたって保全され、戦史博物館や記念碑がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ボロジノ」の意味・わかりやすい解説

ボロジノ
Borodino

ロシア連邦西部,モスクワの西方124kmの村。1812年のナポレオンモスクワ遠征の際の最大の激戦地であり,また第2次世界大戦中(1941年10月)の激戦地の一つ。ナポレオンがみずからいう〈生涯最大の戦闘〉は1812年9月5日から8日までここで行われた。苛烈な戦いの後,ロシア軍はモスクワへ後退したため,ナポレオン軍の勝利とも見られるが,大局的見地に立つとき,これ以後ロシア軍がかえって優位に立ったといえる。ナポレオンの戦略としては戦史上の評価低い
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