ポンプー(蚌埠)特別市(読み)ポンプー(英語表記)Bengbu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンプー(蚌埠)特別市」の意味・わかりやすい解説

ポンプー(蚌埠)〔特別市〕
ポンプー
Bengbu

中国華東地方,アンホイ (安徽) 省北部,ホワイ (淮) 河の両岸にわたる市。市区と3県から成る。水陸交通の要衝として開けたが,ことにチンフー (京滬) 鉄道の開通後は,ホワイ河中流域の中心的な物資集散地となった。ホワイナン (淮南) 鉄道の分岐点でもある。 1950年以後大規模に進められているホワイ河治水工事のセンターがおかれている。揚排水機,トラクタ部品,エンジンなどの機械工業をはじめ,製鋼,化学肥料,ガラス,織物,たばこ,食品などの工業が盛んである。市内には全市を見おろすナンシャン (南山) 公園があり,またホワイ河が丘陵を刻むために西郊にチンシャン (荊山) 峡,東郊にフーシャン (浮山) 峡の名勝がある。地名は,『禹貢』にこの地で貝 (蚌) の中から珠がとれたとあることにちなむ。人口 296万 7630,うち市区人口 70万 4246 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android