マイクロセルリアクター(英語表記)micro cell reactor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイクロセルリアクター」の意味・わかりやすい解説

マイクロセルリアクター
micro cell reactor

酵素微生物,動植物細胞など生体触媒を利用して物質を生産するバイオリアクターを発展させた,人工細胞による生産システム。細胞膜に似た人工膜に機能性蛋白質集合体を組み込み,数段階の生化学反応で目的物質をつくる。常温,常圧で特異性の高い反応が進み,化学工業プロセスと比べて消費エネルギーが少なく,効率がよい。エネルギーには光合成反応,反応制御には神経情報伝達(→神経伝達物質)の仕組みを使う。(→バイオテクノロジー

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android