マダケ(真竹)(読み)マダケ(英語表記)Phyllostachys bambusoides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マダケ(真竹)」の意味・わかりやすい解説

マダケ(真竹)
マダケ
Phyllostachys bambusoides

イネ科タケササ類。ニガタケ (苦竹) ,クレタケ (呉竹) ともいう。中国南部からミャンマー方面にかけて自生または栽培される。大型のタケで,日本でも最も普通に栽培されている。高さ約 18m,直径 10cmほどになる。葉は長さ 10cm,幅 15mmぐらい。節は2つの高い輪があり,2本の枝を出す。小枝の先に5~6葉を掌状につける。皮はほとんど無毛で暗色の斑 (ふ) がある。材が堅固で,割りやすく曲げやすいため,細工物によく用いられ,また伸縮が少いので,ものさしや建築材など用途が広い。また,かつてエジソンにより白熱電球フィラメントに用いられたことは有名である。

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