マディヤ・プラデシュ(読み)までぃやぷらでしゅ(英語表記)Madhya Pradesh

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マディヤ・プラデシュ」の意味・わかりやすい解説

マディヤ・プラデシュ
までぃやぷらでしゅ
Madhya Pradesh

インド中央部にある州。面積は30万8252平方キロメートルで同国第二の広さの州である。人口6038万5118(2001)、7262万6809(2011センサス)。州都ボパール。北半のデカン高原、南半の東西に延びるビンジャ(標高600~900メートル)、サトプラ(600~1100メートル)の両山脈とその間のナルマダ地溝からなる。デカン高原の一部マルワでは綿花、ナルマダ低地では米や麦が産出される。ナルマダ川流域に大規模な灌漑(かんがい)計画が進められ、灌漑地域は全耕地の16.6%となっている。州の40%が森林に覆われ、良質のチーク材の産地となっている。地下資源にも恵まれ、石炭、鉄、石灰岩を産する。工業はビライ製鉄所がインドの三大製鉄所の一つとして知られ、製紙、重電機工業なども立地する。住民は大部分ヒンディー語を使用し、ヒンドゥー教徒(94%)が多く、イスラム教徒(4%)が続く。州都のほかグワリオル、インドール、ジャバルプルウジャインなどの都市がある。

 2000年11月にチャッティースガル州を分割。

[成瀬敏郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android