マム(読み)まむ(英語表記)Mam

デジタル大辞泉 「マム」の意味・読み・例文・類語

マム(ma'am)

《madamの省略形》目上女性に呼びかけたり答えたりするときに用いる語。奥様。お嬢様。「イエスマム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マム」の意味・わかりやすい解説

マム
まむ
Mam

マヤ系先住民(インディヘナインディオ)のなかでも文化的保守性で知られる言語集団。マム族という語が使われることもあるが部族集団ではなく、マム語を話す先住民をさす概念で、その総数は今日約70万人とされる。グアテマラ北西部の険しい山岳地帯の農村に住み、他の高地マヤと同じく伝統的にはトウモロコシ、豆、カボチャを中心とする農耕を行ってきたが、近年は商業活動などに従事する者、また都市部や国外に移住する者も増加している。宗教も他の高地マヤと同様、マヤ独自の宗教と中世スペインのキリスト教とが習合した民俗カトリシズムが中心であったが、近年はプロテスタント人口の増大が著しい。後古典期のマムは城砦(じょうさい)的なサクレウを中心として王国に組織されていたようであるが、キチェ王国に従属し、16世紀初めにはキチェに続いてスペインによる征服を受けた。

[小泉潤二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android