マリアナ海嶺(読み)マリアナかいれい(英語表記)Mariana Ridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マリアナ海嶺」の意味・わかりやすい解説

マリアナ海嶺
マリアナかいれい
Mariana Ridge

マリアナ弧とも呼ばれる。北西太平洋とフィリピン海の境をなし,海面上に頭を出している海嶺。すぐ東側にマリアナ海溝平行に南北に走っている。東,中,西の3列から成る。硫黄島の南で中,西マリアナ海嶺に分れ,西マリアナ海嶺はバレス島,ベラ島から,中マリアナ海嶺はパガン,アナタハンなど9個の火山島から成り,5個に火山噴火の記録がある。東マリアナ海嶺は中マリアナ海嶺の南で,東にずれてサイパン,ティニアン,ロータ,グアム島など隆起サンゴ礁を載せる。これらのサンゴ礁の形成は古第三紀で,基底部には中生代らしい花崗岩礫も発見される。中および東マリアナ海嶺上の諸島マリアナ諸島という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android