マリノフスキー(Rodion Yakovlevich Malinovskiy)(読み)まりのふすきー(英語表記)Родион Яковлевич Малиновский/Rodion Yakovlevich Malinovskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マリノフスキー(Rodion Yakovlevich Malinovskiy)
まりのふすきー
Родион Яковлевич Малиновский/Rodion Yakovlevich Malinovskiy
(1898―1967)

ソ連軍人。第一次世界大戦に参加し、1919年赤軍入隊。1926年に共産党に入り、1930年にはフルンゼ陸軍大学を卒業した。スペイン内戦に共和国軍の軍事顧問として参加。独ソ戦では初め師団長、1941年より南部方面軍司令官などを務め、この間スターリングラード戦で活躍、また1944~1945年のルーマニアハンガリーなどの解放を指揮した。1944年元帥。ドイツ軍の降伏後、ザバイカル方面軍司令官となり、対日作戦を指揮、戦後は極東軍総司令官を務めた。1956年には第一国防次官兼地上軍総司令官となり、1957年10月、ジューコフ失脚の後を受けて国防大臣(1967年まで)となった。ソ連軍の近代化に大きな功績を残す。

[藤本和貴夫]

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