マルヌ県(読み)マルヌ(英語表記)Marne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルヌ県」の意味・わかりやすい解説

マルヌ〔県〕
マルヌ
Marne

ランス北東部,シャンパーニュアルデンヌ地域 (レジオン) の県。県都シャロンアンシャンパーニュマルヌ川南東から北西に貫流する。北東部はエーヌ川によって灌漑され,森林に覆われたアルゴンヌ山地がロレーヌ地方との境をなす。マルヌ川の流域は温暖な気候と肥沃な地味に恵まれ,ランスエペルネを中心にシャンパンの一大産地を形成。県の東部は乾燥シャンパーニュと呼ばれる白亜質の台地で(→シャンパーニュ),ヒツジの飼育を主とする不毛の地であったが,農業技術の発達に伴い穀物栽培も可能となった。美しいランス大聖堂で知られるランスは中世から交易織物の中心地で,シャロンとともに機械工業も盛んである。面積 8162km2。人口 55万8217 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android