マレー連合州(読み)マレーれんごうしゅう(英語表記)Federated Malay States

改訂新版 世界大百科事典 「マレー連合州」の意味・わかりやすい解説

マレー連合州 (マレーれんごうしゅう)
Federated Malay States

イギリス領マラヤの行政組織(1896-1941)。マレー半島南部のペラ,スランゴール,ヌグリ・スンビラン,パハンの4州をさす。これらの4州はいずれも独立した王国であったが,イギリスは1874年以降これらの諸国に理事官を配置し,次いでスルタンおよび旧支配層を新しい行政制度に組み入れるために参事会議を各国に設置した。こののちイギリスの植民地官吏スウェッテナムの提案により,植民地行政経費の節減行政能率の向上のために,95年連合協定がイギリスと4人のスルタンとの間で結ばれた。この連合協定により,各国はマレー連合州高等弁務官(海峡植民地知事が務めた)の任命する統監の助言によってスルタンが統治することとなり,完全なイギリス領となった。翌96年スウェッテナムを初代統監としてマレー連合州は正式に発足し,第2次大戦中の日本軍による占領まで存続した。
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旺文社世界史事典 三訂版 「マレー連合州」の解説

マレー連合州
マレーれんごうしゅう

マラヤ連邦

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