マンツィーニ(英語表記)Manzini, Gianna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンツィーニ」の意味・わかりやすい解説

マンツィーニ
Manzini, Gianna

[生]1896. ピストイア
[没]1974.8.31. ローマ
イタリア女流作家フィレンツェの文芸誌『ソラーリア』『レッテラトゥーラ』に参画し,国際的な雑誌『プローザ』の編集長をつとめた (1945~46) 。女性の孤独主題に多数の長編短編を発表。主著『愛の季節』 Tempo innamorato (28) ,『はい鷹』 La sparviera (56) ,『もうひとつのこと』 Un'altra cosa (61) ,『立てる肖像』 Ritratto in piedi (71) ,『敷居の上で』 Sulla soglia (73) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マンツィーニ」の意味・わかりやすい解説

マンツィーニ
まんつぃーに
Gianna Manzini
(1896―1974)

イタリアの女流作家。『ソラーリア』誌の作家として出発処女作は『魅せられた時代』(1928)で、写実追想、洗練された文体モノローグ手法作者と作中人物が交錯した複雑な構造をもち、女性らしい、知的で叙情的な世界をつくりだした。代表作は『獅子(しし)のごとく強く』(1944)、『出版社への手紙』(1945)、『はい鷹(たか)』(1956)、『立てる肖像』(1971、カンピエッロ賞受賞)など。

[望月紀子]

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