日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マーシャル(George Catlett Marshall)
まーしゃる
George Catlett Marshall
(1880―1959)
アメリカの軍人、国務長官、国防長官。ペンシルベニア州ユニオンタウン生まれ。1901年バージニア陸軍学校、1908年陸軍大学校卒業。第一次世界大戦時にヨーロッパ派遣第一軍参謀長を務めたのち、1938年に参謀本部作戦部長となり、第二次世界大戦時には陸軍参謀総長の地位にあった(1939~1945)。また、ヤルタ会談、ポツダム会談など戦後処理に関する主要国際会議に出席。1944年陸軍元帥に昇進。1945年末からトルーマン大統領の特使として中国に派遣され、国共調停の工作にあたったが功を奏さず帰国した。1947年1月国務長官に任命され、戦後のヨーロッパ経済の復興を目的としたいわゆるマーシャル・プラン(ヨーロッパ復興計画)を推進。1953年にこの功績が認められノーベル平和賞を受賞。1950年9月には国防長官に就任したが、朝鮮戦争の終結がみられないまま翌1951年引退した。
[藤本 博]
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