マーリファ(読み)まーりふぁ

世界大百科事典(旧版)内のマーリファの言及

【イスラム】より

…すなわち信仰一般を指すイスラームislāmは特定の信仰内容をもつ宗教イスラムal‐Islāmになったのであり,同時に信者を呼ぶ名としてのムスリムも確立し,その後現在にまでいたっている。
[神学と法学の成立]
 知識を意味するアラビア語にイルム‘ilm,フィクフfiqh,マーリファma‘rifa,ヒクマḥikmaがある。イルムは元来,努力によって習得される知識を意味し,したがってコーランやハディース(預言者ムハンマドの言行に関する伝承)に関する知識,すなわち神学的知識をイルムといった。…

【ズー・アンヌーン】より

…神に対する〈愛〉の重要性を認め,その導きによって修行過程を極めれば,神の顔を目のあたりにするワジュド(恍惚)の域に達するとした。この時の認識を,グノーシス(神秘的知識)の思想を援用してマーリファ(感性的知識)と呼び,神秘主義思想の理論化に大きく貢献した。【佐藤 次高】。…

※「マーリファ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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