ミクライト(英語表記)micrite

岩石学辞典 「ミクライト」の解説

ミクライト

微晶質(microcrystalline)方解石を縮小した語.約0.005mm(5μm)よりも小さい方解石の微結晶からなる細粒の石灰岩に用いられ,無機化学的または生化学的に作られたものである.ウッズ(ooze)や泥などで,石質化するかまたは未固結のものである[Folk : 1959, Bathurst : 1971].この語は,もともとはギュンベルが導入した名称で,ガラス質または半ガラス質の岩石の中の晶子および微晶を指している[Gümbel : 1888].これらの多くは堆積盆海水などから沈殿などにより形成される.貝類の破片などの粒子の周囲がミクライトで包皮状に置換されたものを(micrite envelope)という.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android