ミグアシャ国立公園(読み)ミグアシャコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「ミグアシャ国立公園」の意味・読み・例文・類語

ミグアシャ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【ミグアシャ国立公園】

Parc national de Miguashaカナダケベック州にある国立公園ガスペー半島南岸に位置し、シャルール湾に臨む。無顎類板皮類肉鰭類など、魚類から四肢動物への進化を考える上で重要なデボン紀脊椎動物化石を多く産出する。発掘した化石を展示する自然史博物館がある。1999年、世界遺産自然遺産)に登録された。

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世界遺産詳解 「ミグアシャ国立公園」の解説

ミグアシャこくりつこうえん【ミグアシャ国立公園】

1999年に登録されたカナダの世界遺産(自然遺産)で、ケベック州のガスペ半島に位置する、面積が87万3000m2の国立公園。同半島は北アメリカ大陸中部、セント・ローレンス川河口の南岸に位置している。この国立公園は、古生代デボン紀の化石が出土する発掘地として世界的に有名である。今から約4億800万~3億6000万年前のデボン紀は別名「魚類の時代」と呼ばれるほど、多数の魚類が進化・出現した時代だが、デボン紀の代表的な魚類とされている8種のうち、6種の魚の化石がここで出土している。特に、最初に四足歩行して陸上に進出した肺魚といわれているユーステノプテロンの化石が多く見つかっていて、これらの化石は、公園併設の自然歴史博物館に展示されている。◇英名はMiguasha National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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