ミニトランスプラント(読み)みにとらんすぷらんと(英語表記)mini‐transplant

知恵蔵 「ミニトランスプラント」の解説

ミニトランスプラント

がん患者他人(多くは血縁者)の造血幹細胞またはリンパ球を注入して行う、がん免疫療法の1つ。移入されたリンパ球や造血幹細胞から分化したリンパ球により、がん細胞が殺されることを利用する。通常造血幹細胞移植とは異なり、あらかじめ大量の化学療法でがん細胞を殺しておく必要がないので、高齢者や臓器障害のある患者にも行える利点がある。造血幹細胞は、末梢血骨髄臍帯血などから採取する。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android