ミヤオリン(苗嶺)山地(読み)ミヤオリンさんち(英語表記)Miaoling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミヤオリン(苗嶺)山地」の意味・わかりやすい解説

ミヤオリン(苗嶺)山地
ミヤオリンさんち
Miaoling

中国南部,クイチョウ (貴州) 省の南部をなす東西方向の山地。クイチョウ高原の中部にあたる。標高 1100~1500mの山が多いが,最高峰のレイコン (雷公) 山は 2179mに達する。チャン (長) 江水系のウー (烏) 江やユワン (沅) 江と,チュー (珠) 江水系のホンシュイ (紅水) 河,リウ (柳) 江などとの分水嶺をなす。パーツー (壩子) と呼ばれる小盆地が発達して,人口の密集した農業地域を形成している。森林が繁茂し,スギ類やクスノキなど有用材が多い。また桐油,つばき油,漆,キクラゲ,オニノヤガラなど多種林産物がある。ミヤオ (苗) 族が居住することから名称が生じた。

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