ミュラー(ドイツの動物学者 Fritz Müller)(読み)みゅらー(英語表記)Fritz Müller

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミュラー(ドイツの動物学者 Fritz Müller)
みゅらー
Fritz Müller
(1821―1897)

ドイツの動物学者。のちにブラジルに渡る。ベルリン、グライフスワルト両大学で医学博物学を修め、1852年以来ブラジルに移って事業を営み、かたわら昆虫類、甲殻類などの生態学的研究を行い、とくにチョウ擬態や昆虫のはね起源に関する研究でよく知られる。C・R・ダーウィン進化論をいち早く受容して主著『ダーウィン賛同』(1864)を書き、また発生学ではE・H・ヘッケルに先だって生物発生原則を唱えた。

[八杉貞雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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