ミリンダ王の問(読み)ミリンダおうのとい

精選版 日本国語大辞典 「ミリンダ王の問」の意味・読み・例文・類語

ミリンダおうのとい ミリンダワウのとひ【ミリンダ王の問】

(原題Miliñdapaña) 仏教教理問答集。紀元前二世紀後半、西北インドを支配したギリシア人の王ミリンダ(メナンドロス)とインドの仏教論師ナーガセーナとの間に行なわれた対話集。ギリシア的思考とインド的仏教的思考との対比という面で注目される。漢訳経典の「那先(なせん)比丘経」などに相当。

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デジタル大辞泉 「ミリンダ王の問」の意味・読み・例文・類語

ミリンダおうのとい〔‐ワウのとひ〕【ミリンダ王の問】

紀元前2世紀後半に西北インドを支配したギリシャ人の王ミリンダ(Milinda。メナンドロスとも)と、仏教の論師ナーガセーナとの仏教の教理についての問答や、王が教えに帰依した始終を対話形式で述べた書。紀元1世紀前半までに成立那先比丘経なせんびくきょう

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