人足(読み)ひとあし

精選版 日本国語大辞典 「人足」の意味・読み・例文・類語

ひと‐あし【人足】

〘名〙
① 人の往来。人のおとずれ。人の足音
※虎寛本狂言・猿座頭(室町末‐近世初)「殊の外人足がしげう成た」
※落語・裏の裡愛妾の肚(1889)〈五代目翁家さん馬〉「門口にドカリと人足(ヒトアシ)がする」

にん‐そく【人足】

〘名〙 貨物運搬や、普請などの力仕事に従事する労働者人夫。〔文明本節用集(室町中)〕
咄本醒睡笑(1628)四「せなかに負簏(おひずり)などいふものをかけつる人足」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「人足」の意味・読み・例文・類語

ひと‐あし【人足】

人のゆきき。往来。「人足がしげくなる」
人繞にんにょう」に同じ。

にん‐そく【人足】

荷物の運搬や普請などの力仕事に従事する労働者。

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