メカノケミストリー

デジタル大辞泉 「メカノケミストリー」の意味・読み・例文・類語

メカノケミストリー(mechanochemistry)

機械的エネルギーによって変化する固体物質性質に関する化学摩擦圧縮延伸などの力が加わることで、物質に生じる構造・表面状態などの変化を対象とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「メカノケミストリー」の解説

メカノケミストリー
メカノケミストリー
mechanochemistry

固体物質に加えた機械的エネルギー,たとえばせん断,圧縮,衝撃,粉砕,曲げ,延伸などにより固体表面が物理化学的性質の変化をきたし,その周囲に存在する気体や液体物質に化学的変化をもたらすか,あるいはそれらと固体表面との直接反応を誘起または促進するなど,化学的状態に変化を及ぼす現象を対象とする化学.乳鉢中で銅粉末と硫黄を圧縮混合すると容易に硫化銅が生成する.関連することがらとして,酸化,還元,分解,重合,腐食,触媒活性,潤滑摩耗吸着,ぬれ,焼結,金属・非金属の機械的性質などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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