メギ(目木)(読み)メギ(英語表記)Berberis thunbergii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メギ(目木)」の意味・わかりやすい解説

メギ(目木)
メギ
Berberis thunbergii

メギ科の落葉小低木。関東地方以西に分布し,山野に生える。高さは 2mぐらいになり,多数分枝する。枝には稜があり,鋭いとげがある。葉は小型で倒卵形または長楕円形で,節ごとに密に集ってつく。春に,枝端から散房花序あるいは散形花序をなして黄色の数花を下向きにつける。萼,花弁とも6枚で長楕円形,6本のおしべがある。材は黄色く,小蘗 (しょうばく) といって苦味健胃剤とするほか,枝葉の煎汁 (成分としてアルカロイドなどを含む) を洗眼剤として用いる。この属の植物は北半球や南アメリカに多くの種類がある。

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