メストレ(読み)めすとれ(英語表記)Mestre

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メストレ」の意味・わかりやすい解説

メストレ
めすとれ
Mestre

イタリア北東部、ベネト州の州都ベネチアの一地区。ベネチアの中心市街は干潟上にあるが、メストレは本土側の地区。1919年以降、マルゲーラ港の建設を機に、工業地帯として急速な発展を遂げた。交通要地でもある。

[堺 憲一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メストレ」の意味・わかりやすい解説

メストレ
Mestre

イタリア北東部,ベネト州ベネチア県,ベネチアの地区。主要部である島部に対し,北部の本土側にあたる。 12世紀には大きな砦が造られ,1337年ベネチアの支配下に入り,1926年ベネチア市に合併された。ベネタ潟湖にのぞむイタリアで最も重要な商工業港の一つマルゲラ港を中心に発達金属,ガラス,肥料石油化学,造船その他近代工業の発展が著しい。しかし,廃水と排煙が観光都市ベネチアを汚染し,大きな問題となっている。人口 18万 4000 (1987推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のメストレの言及

【ベネチア】より

…何系統かの水上バスが市民の足として利用され,ゴンドラやモーターボートも日常生活にとって欠かせない。 現在のベネチア市は,本土側に近代に発展した商工業の中心地,メストレおよびマルゲーラと行政的には一体となっている。古い島部の人口は,観光化,第3次産業化の進行とともに減少の傾向を示し,現在では全市人口のうち島部のそれは約10万にすぎない。…

※「メストレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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