精選版 日本国語大辞典 「メーヌドビラン」の意味・読み・例文・類語
メーヌ‐ド‐ビラン
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フランスの哲学者。本名Marie François Pierre Gontier de Biran。ドルドーニュ県行政官(1795-97),五百人会議議員(1797),立法議会議員(1812-14,16-24)を歴任。彼は意識の事実の内面的知覚を方法とする立場から出発する。まず,コンディヤックの感覚論をカバニスやデステュット・ド・トラシーの観念学の方向に修正し,習慣が能動的印象(知覚)をたすけて受動的印象(狭義の感覚)の束縛から解放するときに,思考は真の発達をとげると主張した(《思考能力に及ぼす習慣の影響》1802)。ついでこの考えを発展させ,人は動的,自発的努力によって受動的な感受性に打ち勝つべきであると力説した(《思考の分解》1805,《心理学基礎論》1812)。最後に彼は,パスカルの三つの秩序に対抗する三つの生(動物的生,人間的生,霊的生)の区別を説き,神への没入(実践的には犠牲と愛の生活)の重要性を教えた(《日記》1815-24,《人間学新論》1823-24)。
執筆者:中川 久定
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…カントにおける実践の主体としての理性の概念,フィヒテにおける根源的活動性としての自我の概念,ヘーゲルにおけるおのれを外化し客観化しつつ生成してゆく精神の概念などにそれが見られよう。フランスにおいても,意識を努力と見るメーヌ・ド・ビラン,精神を目的志向的な欲求や働きと見るラベソン・モリアン,意識を純粋持続として,純粋記憶として,さらには〈生の躍動(エラン・ビタール)〉の展開のなかでとらえようとするベルグソンらの唯心論の伝統があるが,ここにも同じような傾向が認められる。当然のことながら,こうした展開のなかで精神は単なる知的な能力としてではなく,むしろ意欲・意志としてとらえられるようになる。…
※「メーヌドビラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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