デジタル大辞泉
「モカ」の意味・読み・例文・類語
モカ【MOCA】[4,4'-Methylenebis(2-chloroaniline)]
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モカ
〘名〙 (mokka)
アラビア半島南西部、モカ港から輸出されたコーヒー。
※
食道楽‐秋(1903)〈
村井弦斎〉二〇〇「モカと云って珈啡の上等を濃く出して」
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モカ
Mocha
イエメン南西部,紅海に面する港町。アラビア語でムハーal-Mukhā'。人口2万2000(1975)。バーブ・アルマンデブ海峡の北方約80kmにあり,古くは1世紀ころヒムヤル王国の交易港となり,中世から19世紀半ばまでモカ・コーヒーの愛称で親しまれてきたイエメン特産のコーヒー積出港であった。イギリスの東インド会社の駐留地として栄えたが,アデンやホデイダの発展とともにモカは重要性を失い,イエメンのコーヒーの生産量も減少した。
執筆者:塩尻 和子
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モカ【mocha】
コーヒーの銘柄の一つで、アラビア半島のイエメンに産するもの。かつてイエメンのモカ港から輸出されていたことから。特にイエメン西部のバニマタル地方のものが知られ、「モカマタリ」と呼ばれる。強い酸味と芳醇(ほうじゅん)な香りがある。また、対岸のアフリカのエチオピア産のものも、モカということが多い。風味がイエメン産モカに近いためとも、モカ港から輸出されていたためともいわれる。エチオピア東部のハラー地区のものが知られ、「モカハラー」と呼ばれる。また、イエメン産のものよりも豆が長く、「モカロングベリー」ともいう。◇「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」では「モカマタリ」はイエメン産のアラビカコーヒー豆、「モカハラー」はエチオピア産のハラー地区のアラビカコーヒー豆と規定されている。
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モカ
もか
Mocha
アラビア半島南部、イエメン共和国南西部の港町。紅海南部の東岸に位置する。中世以来、モカ・コーヒーの名で知られる良質の南アラビア産コーヒーの積出し港として栄えた。1614年、オランダがインド洋貿易の拠点として商館を設置し、最盛期は人口6万を数えるイエメン第一の港であった。しかし19世紀には衰退し、その地位は北のホデイダ、南西のアデンに奪われた。かつての繁栄の跡はいまはなく、人口も数千人程度に減り、町は瀕死(ひんし)の状態にある。
[原 隆一]
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モカ
イエメン南西部,紅海沿岸の小港市。バーブ・アルマンダブ海峡の北方にあり,中世以来17世紀までコーヒーの集散地,輸出港であり,モカ・コーヒーの名で有名。近代的な埠頭(ふとう)はあるが,貿易港としての重要性は北方のホデイダに移っている。約2万人。
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モカ
Moca
西インド諸島中部,ドミニカ共和国北西部の都市。首都サントドミンゴの北北西約 130km,シバオ谷中部にある。 1780年建設され,カリブダイオウヤシをさすインディオの集落名モカをそのまま市名とした。主産業は農業で,カカオ,タバコ,コーヒー,サトウキビなどの栽培が行われる。人口3万 1176 (1981) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
モカ
サンリオのキャラクターシリーズ「シナモエンジェルス」のメインキャラクター。耳の大きな茶色い犬の女の子。アイドルに憧れている。
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