モクテスマ(1世)(読み)もくてすま(英語表記)Moctezuma Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モクテスマ(1世)」の意味・わかりやすい解説

モクテスマ(1世)
もくてすま
Moctezuma Ⅰ
(?―1469)

メキシコ古代に栄えたアステカ王国の基礎を築いた第5代の王(在位1440~69)。モテクソマMotecuzomaまたはモンテスマMontezumaともいわれる(いずれもナワトル語のスペイン語表記)。「天の射手」とよばれる軍人王で、東は現在のベラクルス、南はテワンテペック地峡まで領土を拡張し、また首都テノチティトラン(現メキシコ市)の街路運河神殿などの大改造を行い、王国を確固たるものとした。

野田 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android