モハンマド・レザー・パフラビー(読み)モハンマドレザーパフラビー(英語表記)Mohammad Rezā Pahlavī

百科事典マイペディア の解説

モハンマド・レザー・パフラビー

パフラビー朝イラン国王(在位1941年―1979年)。パーレビとも。父はレザー・シャー・パフラビー米国への依存を深めて左派勢力やモサッデクらの民主化運動に敵対した。第2次大戦後,土地改革などいわゆる〈白色革命〉により国内近代化を促進し,独裁体制をしいた。1979年イラン革命失脚亡命先で死亡した。
→関連項目イランホメイニー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

20世紀西洋人名事典 の解説

モハンマド・レザー・パフラビー
Mohammad Rezā Pahlavī


1919.10.26 - 1980.7.27
イランの政治家。
元・イラン国王。
別名英名パーレビ(Pahlevi〉。
1941〜79年在位のパフラビー朝最後の国王、レザー・シャー・パフラビーの皇太子で父の退位により即位。アメリカと強く結びつき国王権力を強化、’53年石油国有化を進めるモサッデク首相と政治的に対立、激化し一時ローマに亡命、3日後ザーヘディー将軍のクーデタで帰国、’57年秘密警察サバクを設置し反国王運動を弾圧。’63年石油収入増大を機に農地改革、婦人参政権等の近代化政策を推進し国王独裁体制を確立。しかし70年代後半経済政策の破綻でイラン革命が起こり’79年エジプトに亡命、’80年カイロで没。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android