モメンヅル(木綿蔓)(読み)モメンヅル(英語表記)Astragalus reflexistipulus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モメンヅル(木綿蔓)」の意味・わかりやすい解説

モメンヅル(木綿蔓)
モメンヅル
Astragalus reflexistipulus

マメ科多年草。北海道および本州山地に自生する。茎は長く地上をはい軟らかく,上部が斜上して 1mほどになる。葉は互生し,5~10対の小葉のある奇数羽状複葉で,小葉は長さ2~5cmの楕円形である。夏に,長さ2~3cmの総状花序をつけ,10個内外の蝶形花を開く。花は長さ 13mmぐらいで淡黄緑色をし,長さ 2mmぐらいの線形包葉をもつ。旗弁は他の弁より長い。豆果 (莢) は湾曲し,細毛があり長さ 4cmぐらいになる。近縁種が多く,ムラサキモメンヅル,シロウマオウギなど高山植物として知られるものが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android