モモタマナ(桃玉菜)(読み)モモタマナ(英語表記)Terminalia catappa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モモタマナ(桃玉菜)」の意味・わかりやすい解説

モモタマナ(桃玉菜)
モモタマナ
Terminalia catappa

シクンシ科の落葉高木。旧大陸の熱帯,亜熱帯地方に広く分布する。日本では琉球列島小笠原諸島に自生し,しばしば栽植もされる。枝が水平に出て大きく広がる。互生する葉は枝先に集り,枝の基部には落葉痕が目立つ。葉身は長さ 25~30cmもの倒卵形で質は厚く,表面は光沢のある濃緑色で落葉前に紅葉する。しかし一斉に紅葉するのではなく,古い葉が個別に紅葉して緑葉に交る。枝先に長い花穂を出し,淡黄色の小花を多数つける。萼片は5枚で,花弁はない。果実はやや扁平な楕円形両側は稜となり,モモの核に似る。沖縄ではコバテイシの名で呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android