昆虫綱鱗翅(りんし)目モルフォチョウ科に属する中・南アメリカ特産のモルフォチョウ類の属名あるいは俗称。この仲間は東洋熱帯から亜熱帯に分布するワモンチョウ科に近縁のもので、タテハチョウ科の範囲を広くとる場合には、ジャノメチョウ科などとともにタテハチョウ科の一亜科とされることもある。大形(ときに中形)のチョウで、雄のはねの表面は金属様藍色に輝くものが多く、東洋熱帯のトリバネチョウ、中・南アメリカのアグリアス(ミイロタテハ)などとともに世界の美チョウとして人気の高いものである。その分布は、北はメキシコから南はアルゼンチンの北部にまで及ぶが、ブラジルがその分布の中心で種類数ももっとも多い。普通その種数は三十種余りを数えるが、学者によりその変異の考え方に違いがあり、種数は学者によりかならずしも一致しない。タイヨウモルフォ、ヘラクレスモルフォ、レテノールモルフォ、キプリスモルフォ、ヘレナモルフォ、シロモルフォ、メネラウスモルフォ、アキレスモルフォなどは同好者によく知られている代表的なものである。幼虫の食草は、タケを食べるエガモルフォのほか、既知のものはすべて双子葉植物で、そのなかでコカ科、ツヅラフジ科、マメ科などが知られている。
[白水 隆]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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