モレクトロニクス(英語表記)molectronics

デジタル大辞泉 「モレクトロニクス」の意味・読み・例文・類語

モレクトロニクス(molectronics)

《molecular(分子の)+electronics(電子工学)から》分子電子工学。分子レベルでの分子の動作電子工学に応用しようとする新しい学問領域。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「モレクトロニクス」の意味・わかりやすい解説

モレクトロニクス

モレキュラーエレクトロニクスの略。電子現象だけでなく,光や熱などの物性現象を利用し,対応する電子回路と入出力特性のみ等価なもの(機能デバイス)をつくる超小型電子技術または電子工学の一部門。超小型回路の開発初期のころ,ウェスティングハウス社で発表された機能デバイスの商品にちなむ。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モレクトロニクス」の意味・わかりやすい解説

モレクトロニクス
molectronics

molecular electronicsの略。各回路素子を接続してつくり上げた従来の電子回路に代って,これと機能的に等価な動作をする回路 (機能ブロック) を,単に電子の運動だけを利用するのではなく,熱,光その他あらゆる物理現象を利用して構成する技術。現状では半導体表面や内部の物性を利用したものが多く,集積回路もその一例である。これを用いた機器は,回路素子の接続部分が少くなり,故障を起す可能性が減少するほか,重量,大きさなども非常に軽減される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android