モンク(George Monck, 1st Duke of Albemarle)(読み)もんく(英語表記)George Monck, 1st Duke of Albemarle

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

モンク(George Monck, 1st Duke of Albemarle)
もんく
George Monck, 1st Duke of Albemarle
(1608―1670)

イギリス軍人、政治家。ピューリタン革命収拾に尽力し、王政復古を実現した。デボンシャーに生まれる。バッキンガム公カディス(スペイン)遠征をはじめとして数多くの戦争に参加し、その武勲によって勇名をはせた。革命が始まると王党派に加わって戦ったが、捕らえられて議会派のもとでアイルランドスコットランドの遠征に加わる。さらに海軍提督として第一次イギリス・オランダ戦争を勝利に導き、1654年にはクロムウェル信任を得てスコットランド総督に就任した。クロムウェルの死後も共和政の存続に努力したが、中央政府の混乱に乗じてイングランドおよびスコットランドの全軍隊の司令官に就任した。そして1660年2月3日ロンドンに入り、ランプ議会への長老派議員の復帰を認めるとともに、王政復古を不可避のものとして受け入れ、その準備を整えた。その後も軍人としてイギリス・オランダ戦争に参加したが、ふたたび脚光を浴びることなく1670年に没した。(書籍版 1988年)
小泉 徹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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