モンテ・カッシノ[山](読み)モンテカッシノ

百科事典マイペディア 「モンテ・カッシノ[山]」の意味・わかりやすい解説

モンテ・カッシノ[山]【モンテカッシノ】

イタリアローマナポリのほぼ中間にある小山。標高519m。山上にあるモンテ・カッシノ修道院で知られる。これは529年ころベネディクトゥスによって創設された修道院で,ランゴバルト,イスラムノルマン人によって3度破壊されたが,そのたびに復興された。写本製作でも有名だった。第2次大戦中(1944年)の連合軍の爆撃で破壊されたが,戦後再建された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のモンテ・カッシノ[山]の言及

【カッシノ】より

…第2次世界大戦でドイツ軍のローマ防御線の重要拠点となり,連合軍の爆撃で壊滅したが,戦後再建され,この地方の商工業の中心地として多様な工業が立地している。町の西に位置する標高519mのモンテ・カッシノには,6世紀にヌルシアのベネディクトゥスが基礎を築いた有名な修道院(モンテ・カッシノ修道院)があり,中世を通じてキリスト教文化を担うひとつの核となり,特に11世紀に絶頂をきわめた。この修道院も,カッシノの町同様,第2次大戦で廃虚と化したが,貴重な写本,古文書等は前もって運び出され,被災を免れた。…

【モンテ・カッシノ修道院】より

…529年ころ,ヌルシアのベネディクトゥスがローマとナポリのほぼ中間の山モンテ・カッシノMonte Cassinoに建てた修道院で,ヨーロッパ修道院の原像とも言うべき存在。581年ころランゴバルド族に破壊され,720年ペトロナクスによって再建されたが,883年にはイスラム軍によって,1046年にはノルマン人によって再び破壊された。…

※「モンテ・カッシノ[山]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android