モンペルラン・ソサエティー(英語表記)Mont Pélerin Society

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

モンペルラン・ソサエティー
Mont Pélerin Society

F.ハイエク,L.ミーゼス,W.レプケらによって 1947年に創設された新自由主義者の団体。設立当初は非公式な会合であったが,その後各地で定期的に会合をもっている。個人の自由を主張し,総じて反ケインジアン,反社会主義の立場をとる。後期オーストリア学派が概して熱烈な自由主義者であることから,この学派からの参加者が目立つが,やや異なる系譜に属する M.フリードマンも有力な会員の一人である。設立の際の初会合がモンペルランで開かれたことから,会の名称が生れた。初代会長はハイエク。日本の西山千明も有力メンバーの一人で会長経験者。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android