モーベルイ(英語表記)Moberg, Vilhelm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モーベルイ」の意味・わかりやすい解説

モーベルイ
Moberg, Vilhelm

[生]1898.8.20. スモーランド,アルギュツブダ
[没]1973.8.8. ベッデ
スウェーデンの小説家,劇作家。小農の子に生れたが,家運の好転に恵まれて,大学教育を受け,新聞記者を経て作家生活に入る。 1927年『ラスケン家』 Raskensでデビュー,続いて『国道を遠く離れて』 Långt från landsvägen (1929) ,『握りこぶし』 De knutna händerna (30) などを発表。郷土スモーランドの農民生活を,内面描写からとらえた作品が多い。主著,3部作『クニュート・トーリング』 Knut Toring (35~39) ,1850年代のアメリカへの移民を扱った『移民たち』 Utvandrarna (4巻,49~59) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android