モールメイン(英語表記)Moulmein

デジタル大辞泉 「モールメイン」の意味・読み・例文・類語

モールメイン(Moulmein)

ミャンマー南部の都市モーラミャイン旧称

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改訂新版 世界大百科事典 「モールメイン」の意味・わかりやすい解説

モールメイン
Moulmein

ミャンマー南部,モン州の州都で,ミャンマー第3の都会。人口22万(1983)。面積54km2。サルウィン,ジャイン,アタラン3河川の合流点に位置し,ヤンゴンに次ぐ港湾都市でもある。1826年のヤンダボー条約に基づいてイギリス領となったが,大きく発展したのはモン族のダラ領主ウー・トーレーが住民2万を率いて移住してからである。市制施行は1874年。市街地は河口から45km上流のサルウィン川左岸にある。西のサルウィン川,北のアタラン川と東の山脈とに挟まれている関係で,市全体が細長い形をしている。年降水量が5000mm近い多雨地帯で,緑が多い。市内には製材所精米所が多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モールメイン」の意味・わかりやすい解説

モールメイン
もーるめいん
Moulmein

ミャンマー(ビルマ)、モン州の州都。サルウィン川河口南岸の港湾都市で、マルタバルと相対する。人口39万5900(2003推計)。サルウィン川とそれに合流するジャイン川、アラカン川がつくる複合三角州平野の中心地である。港は河口沖合いのビルギュン島により夏の季節風からも守られる良港で、海運、内陸河川航運の結節点として重要である。米とチーク材のほかゴム、茶の輸出が多い。精米、製材織物陶磁器の在来工業と、造船、醸造の近代工業が行われる。1827年から52年まで、イギリス領ビルマの中心都市として成長した。その後モン人が大量に移住入植した結果、周辺はモン人の集中居住地となっている。バゴーから南下してくる鉄道は、マルタバン―モールメイン間は連絡船で結ばれ、さらに南方イエまで延びている。丘の上にあるチャイタンラン・パゴダやウゼナ・パゴダは多くの参拝者を集める。

[酒井敏明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モールメイン」の意味・わかりやすい解説

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