ヤグラゴケ(櫓苔)(読み)ヤグラゴケ(英語表記)Cladonia verticillata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤグラゴケ(櫓苔)」の意味・わかりやすい解説

ヤグラゴケ(櫓苔)
ヤグラゴケ
Cladonia verticillata

ハナゴケ科の樹状地衣類の1種。原野,林下の地上または朽ち木上に生じ,第1次的の葉状体は鱗片状で,表面は青緑色,裏面は灰白色で,これに子器柄と称する第2次的の地衣体を生じ,第1次的葉状体は発見しにくくなる。子器柄は長いらっぱ状となり,中心から2次,3次のものを生じて,3~5階の階層となるので,この和名がつけられた。高さ3~5cm,太さ 1.5mm。まれにらっぱ状に開いた部分の縁にあたるところに短い柄をもち表面褐色の子器を生じる。本州,北海道に産し,中国ヨーロッパにも分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android