ヤショバルマン1世(読み)ヤショバルマンいっせい(英語表記)Yaśovarman I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤショバルマン1世」の意味・わかりやすい解説

ヤショバルマン1世
ヤショバルマンいっせい
Yaśovarman I

アンコール時代の古代クメール王国第4代の王 (在位 889~900) 。インドラバルマン1世 (在位 877~889) の子。現在のアンコールの地に初めて首都を営んだ王として知られる。新都はヤショダラプラ (栄光の都の意) と呼ばれ,プノム・バケンの丘を中心に,1辺約 4kmの四辺形をなしていた。王はプノム・バケンの丘の上にシバ派の王の寺院を建立し,都の北東に長さ 7km,幅 2kmの巨大な貯水池を掘り,シバ,ビシュヌ,仏教僧院を建てるなど,多くの事業を実施した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android